HOME ワークショップ 予約・問合せ アクセス 21世紀統合医療
フォーラム
Link
第二回 21世紀統合医療フォーラム
「マインドフルネスアプローチ」  竹林直紀(ナチュラル心療内科クリニックTAKEBAYASHI)

 ワークショップスケジュール 
日時  10月18日 15時30分~17時30分     
会場  普通教室       。 
定員  25名           
内容  日常診療の実践法紹介、マインドフルネス瞑想の実践


★アプローチの概要
<マインドフルネスとは>
マインドフルネス(Mindfulness)とは、東南アジアの上座部仏教の修行法である
ヴィパッサナー瞑想や日本の坐禅などで強調される「今ここ(Here and Now)」に
意識を集中させ、自己の状態をあるがままに受け止めることを示している。

1960年代から始まったニューエイジムーブメントの中で東洋への関心が高まり、
米国で当時流行っていた超越瞑想(transcendental meditation: TM)とともに
マインドフルネス瞑想も自己洞察の手法として広がっていった。1970年代には、
TM瞑想の精神生理学的研究がハーバード大学やカリフォルニア大学で進められ、
瞑想により心拍数、呼吸数、代謝率の低下などの様々な生理反応が確かめられた。

その後、TM瞑想は神秘体験など宗教的側面が強かったため医療の世界の中に直接
取り込まれることはなかったが、ハーバード大学のハーバート・ベンソン博士により
「リラクセーション反応」というより一般化された心身のセルフコントロール技法として
再構成されることとなった。また、瞑想の精神生理学的研究を続けていく中で、
オペラント条件付けなどの学習理論を基に、自らの生理反応を測定機器などの道具を
使い自己制御する試みが行われ、バイオフィードバックという西洋科学的瞑想法とでも
言うべき手法も広がっていった。

一方、マインドフルネス瞑想は、マサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士により、
宗教色を除外したストレス対処法として8週間のプログラム「マインドフルネスに基づく
ストレス緩和プログラム(Mindfulness-Based Stress Reduction Program)」としてまとめられ、
1999年の時点で欧米を中心として世界各国の240ヵ所以上の医療施設などで健康増進法として
広く行われるようになっている。臨床研究も多く、慢性疼痛、高血圧、線維筋痛症、がん、
頭痛、気管支喘息、虚血性心疾患、糖尿病、うつ病、不安障害、睡眠障害など多くの疾患に
対して症状の軽減が認められている。実際、医学論文の検索サイトのPubMedで”mindfulness
meditation”のキーワードで調べると、1973年から現在に至るまで172件の論文が検索される。
また、心理療法の中にも取り入れられるようになり、マインドフルネス認知療法、弁証法的
行動療法、アクセプタンス&コミットメント セラピーなどにおいて、マインドフルネスの
概念が応用されている。

<マインドフルネスアプローチの実際>
 実際の臨床現場では、マインドフルネスという概念をどのように応用していくかが重要となる。
マインドフルネス瞑想を用いることで、症状をあるがままに認め共存していくプロセスを容易に
することが可能となり、非現実的な認知を現実的な認知に変化させ、よりストレス対処能力を
高めることができる。第三世代の行動療法と言われているマインドフルネスを用いた様々な
アプローチが試みられているが、本ワークショップでは演者が心療内科クリニックでの日常診療の
中で行っている方法を紹介し、実際にいくつかのマインドフルネス瞑想を体験する。

1)セッションへの導入:インテーク面接、治療関係の確立
2)精神生理学的心理教育:バイオフィードバックの体験
3)様々なメタファーの使用:病態の説明モデル
4)リラクセーション法の習得:呼吸法、自律訓練法、イメージ法
5)マインドフルネス瞑想の導入:歩く瞑想、食べる瞑想、家事の瞑想など
6)治療目標の再設定:ナラティブアプローチ、解決志向アプローチ
7)自己洞察、気づき、行動変容、治療終結

<参考書籍>
@「10分間瞑想健康法」ジェフ・ブラントリー著、オープンナレッジ、東京、2006
A「生命力がよみがえる瞑想健康法」ジョン・カバットジン著、実務教育出版、東京、1993
B「リラクセーション反応」ハーバート・ベンソン著、星和書店、東京、2001
C「マインドフルネス&アクセプタンス」スティーブン・ヘイズ他編著、ブレーン出版、東京、2005
D「バイオフィードバック−実践のためのガイドブック−」マーク・シュワルツ編著、新興医学出版社、東京、1992

《講師略歴》 
竹林直紀
ナチュラル心療内科クリニックTAKEBAYASHI院長
愛知医科大学卒業。関西医科大学第1内科、九州大学心療内科にて心身医学の研修を行う。
1998年から、米国サンフランシスコ州立大学ホリスティック医療 研究所に2年間留学。
バイオフィードバックや補完・代替医療(CAM)を中心とした米国におけるホリスティック医療や統合医療を
心身医学の立場から研究。 帰国後、2001年より関西医科大学心療内科学講座内にて『統合医療プロジェクト』
を立ち上げ、心療内科学講座研究員である鍼灸師・アロマセラピスト/リ フレクソロジスト・内気功指導士・
カラーセラピスト・タッチヒーラーなどの各種CAMセラピストと共に、統合医療の教育・臨床・研究を行っている。

申込み・お問い合わせ

HOMEへ戻る

Copyright(c)2007 Center for East-West Dialogue。 All rights reserved. Base template by WEB MAGIC.