21世紀統合医療フォーラム
「心身医療と一人称のからだ:研究の実際」 神原憲治 (関西医科大学)
ワークショップスケジュール
| 日時 |
A: 18日午後3時30分B3 |
| 会場 |
普通教室 。 |
| 定員 |
15名 。 |
| 内容 |
心身医療と一人称のからだ:研究の実際 |
心身医療と一人称のからだ:研究の実際
「一人称のからだと三人称のからだをつなぐ」
以下のような内容で、「一人称のからだと三人称のからだをつなぐ」をテーマに、心身医学、心身相関、一人称のからだ、somatics、ボディワーク等について、研究の実際という側面からお話しします。
心身医学(psychosomatic medicine)とは
心身医学の研究について
心身医学の研究の独自性と困難性
心身医学と心理学の共通性
関西医大心療内科の取り組み
心身医療と一人称のからだ
こころとからだ
somatics と心身医学
一人称のからだと三人称のからだをつなぐ研究の実際
・Psychophysiological Stress Profile (PSP)についての心身医学的研究
http://homepage3.nifty.com/BANBAN_MD/column/clm_psp.htm
・心身医学とボディワーク(Somatics)の研究
http://bodythinking.net/research/
「ボディワークにおけるタッチの質と生理指標の変化についての予備的検討」
中川れーこ、神原 憲治ほか
ボデイワークとは、特定の身体動作または手技によって、身体感覚に直接あるいは間接的に働きかけるものの総称である。エサレン(R)ボディワークは、特に、「触れる」ことによって、ボディワークのもたらす効果を生かした、全身のオイルトリートメントの手法である。その特徴は、流れるようなゆったりとしたリズムで、受け手と共鳴しながら、全身をつなげるロングストロークを提供すること等にある。
このエサレン(R)ボディワークの熟練者が、受け手の身体に触れたとき、双方の身体に大きな変化が起こることは現場でよく経験されることである。しかし、実際に受け手の身体にどのような変化が起こるのかについての、客観的指標を用いた検討は立ち遅れている。
そこで今回は、数人の被検者に対して、ボディワークを行ったときの生理指標の変化について予備的に検討した。また、ボディワークの提供者と受け手双方の、意識や感覚の変化についてのインタビュー調査によって、このボディワークのもたらす「Quarity of Touh (タッチの質)」についても検討した。
その結果、「触れた」瞬間に心拍数が一時的に低下するという特徴的な変化がみられた。従来からタッチによって心拍数が低下するという報告はいくつかみられる。しかし、今回の心拍の低下は、触れた瞬間にまさに位相が変化するような特徴的な低下であった。このような変化は、提供者と受け手が「つながった」感覚と関係している可能性がある。
今回はボディワークにおけるタッチに特徴的な心拍の変化を提示し、受け手の感覚や、そのときの文献的考察を交えて検討した。今後「タッチの質」と生理指標の変化の関係性を検討していく上での問題提起としたい。
・心身相関を如何にとらえるか
心身医学の臨床研究では、心身相関の評価を含め、多岐にわたる検討が期待されているが、独自の困難性があって立ち遅れている。例えば、「心身症」を研究の対象として扱うことが容易でない、定量的にとらえにくい事象が多い、多要因で複雑な系である、自覚的評価の扱いが難しい、などの問題がある。
これらの問題に対して種々の試みがなされている。我々は精神生理学的な手法を元に、他のいくつかの研究手法を応用し、心身相関を中心とする心身症の病態を捉えようとしてきた。その試みを紹介し、「心身医学の研究方法」について考察を加える。
すなわち、平均値化することの危険性、臓器別診断を貫く評価軸の可能性、主観的評価と客観的評価の関係の検討、数値化することの限界、非線形的解析の可能性などである。従来の研究手法を用い、要素還元されたデータであっても、その扱い方の視点を変えることでかなりの事象を捉えられる可能性がある。
「心身相関を如何にとらえるか」心身医学, 46, 809-817, 2006
参考文献
神原憲治ほか
心身医学の研究方法の開発を目指して−要素還元主義による研究を乗り越えて−
「心身相関を如何にとらえるか」心身医学, 46, 809-817, 2006
参考HP
Research in Psychosomatic Medicine
http://homepage3.nifty.com/BANBAN_MD/research/research.htm
MIND-BODY-THINKING.COM
http://body-thinking.com/
<講師略歴・連絡先>
神原 憲治(かんばらけんじ)
心療内科医、医学博士
関西医科大学心療内科学講座研究主任、京都ノートルダム女子大学大学院心理学研究科 客員講師
日本心身医学会認定専門医・代議員・教育研修委員会専門委員、日本医師会認定産業医
大阪大学工学部を卒業後、岐阜大学医学部を卒業し、内科研修を経て関西医科大学心療内科学講座に入局。
’00年より同大学附属滝井病院にて行動医学外来を開設。’03年より医療法人まちだクリニックにて非常勤医師
’06年より関西医科大学非常勤講師の傍ら、バイオフィードバックを中心としたボディワーク施設、リラクセーションスペース・蓮を主宰。
〒570-8507 守口市文園町10-15
関西医科大学心療内科学講座
E-mail: kanbarak@takii.kmu.ac.jp
Tel 06-6992-1001
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